Viibar テレビ局向けDX支援

クライアントインタビュー

TBSテレビ「TBS NEWS」のSNS施策

2020/08/12

今回は、2018年からViibarが携わっているTBSテレビの動画ニュースサイト
「TBS NEWS」で、公式SNS運営責任者をご担当されていた池田誠さんにお話を伺いました。

お話を伺った方

株式会社TBSテレビ
報道局デジタル編集部「TBS NEWS」公式SNS運営責任者
2020年7月~「報道特集」デスク
池田 誠 さん

聞き手

株式会社Viibar
メディア開発事業部
プロデューサー
横関 剛
TBSテレビ報道局に約8年間出向。ディレクターとして番組制作・スタジオ演出などを担当。その後、NHKやテレビ朝日のバラエティ番組制作を経て2017年にViibar入社。プロデューサーとしてヤフー、TBSなどの案件を担当。

Let’s Talk!

池田さん、本日はよろしくお願いします。
最初に、池田さんの普段の仕事内容について教えてください。

「TBS NEWS」のニュースコンテンツを展開している、Facebook、Twitter、LINE、YouTube、instagram、あとnote、Webサイトといった「テレビニュース以外」を全部見ています。

運営などの具体的な施策の担当をされているんですか?

そうですね。YouTube、Facebook、Twitterなどで、それぞれ大事にしているポイントやKPIが違うので、そこの品質管理をしています。

デジタル展開への挑戦

デジタル編集部はテレビではなくデジタルの世界に挑戦するためにできた部署なのですか?

いえ、元々(24時間ニュース専門チャンネル(CS放送)「旧TBSニュースバード」をメインにした部署で)部署自体はあったのですが、私が担当になった2017年当時はテレビで放送したものをそのままスマホでも視聴できるようにすることが主な業務内容でした。

しかし、それだけでは伸びないだろうという話になり、「ユーザー視点」でより良いコンテンツの提供をしていくために、2017年4月に部署の中に自ら「SNS強化チーム※」を立ち上げました。
※「SNS強化チーム」といっても、当初は社員一人

池田さんはこれまで色々と地道にやられてきたと思うんですが、いつ頃からデジタルへの展開について考えられていたんですか?

最初に意識したのは3.11のあった2011年です。当時、皆がテレビだけではなく色々なツールで情報を知ろうとしていたのがきっかけだったと思います。その時はまだ社会部にいて、原発などを取材していました。
その後、編成で2年間、会社全体のことを色々と学ぶ中で、テレビだけではなくてデジタル部門もきちんと強化しないとまずいなと思ったのが2013年くらいですね。

今から考えると7年くらい前から「デジタル強化しませんか」と色々な人に話をしてきましたが、当時は一番取材もできる年次だったので「まずは取材してくれ」と言われ、経済部へ2年間行きました。
経済部では仕事をしながら報道局内で勉強会を開くなど、若手・中堅を含めてデジタル部門への問題意識を持っている人を集めたのが2015-16年です。その動きが、先ほどの2017年のチーム発足につながっていきました。

このデジタルへの壁を突破できたポイントは何でしたか?

多分、危機感だと思いますね。当たり前のように自分の企画がテレビで見られる時代ではない事を記者として実感していました。少なくとも自分より5年下、今の30代のテレビ局員は、「テレビだけ」にしがみつく状況では持続しないなと感じました。

でも一方で、映像系はまだまだチャンスが多いとも思いました。「危機感」と「チャンス」「ヤバイ」と「ワクワク感」という相反する両方の気持ちが行動に繋がったと思います。

Viibarとの取り組みのきっかけ・目標

2018年10月から一緒にTBS NEWSの取り組みをスタートさせていただいたんですが、デジタルに精通している企業が数ある中で、Viibarと一緒に取り組みをしようと思っていただいたきっかけは何だったのでしょうか?

NHK 1.5ch(NHKで放送された番組をネット向け動画コンテンツとして配信しているアカウント)を見た時に、やっぱりこういうものって大事だよね、と思ったのがきっかけで、NHKの担当の方と会う中で「NHK 1.5chをViibarさんが支援している」と知ったのが最初だったと思います。

Viibarさんのことはもちろん知っていましたし、他にも同業他社さんはいると思いますが、結局人と人との繋がりで、「信頼できる人が認めている人や組織は信頼できる」っていうのがあるじゃないですか。そういう人繋がりでViibarさんにたどり着いたという感じですね。

施策を始める上での指標は、どこを大切にされていましたか?

1番は年齢と属性ですね。当初、Facebookのフォロワーデータを見ると、8:2で男性の高齢層が多く、「歪んでいるな」と感じました。「もっと25-40歳くらいの男性・女性が増えて欲しい」という思いがあったので、若返りと共に男女比をフラットにすることを目指しています。

再生時間を伸ばすという指標もありますが、まずは「ターゲット」に届き、その人達が長く見てくれることを一番大切にしています。

その理由というのは、テレビではリーチできない世代に、今後届けていきたいという危機感・意識からですか?

はい。決まった時間にテレビをつけてニュースを見るのは、自分自身の生活で考えても大変です。一方で、スマホでニュースを知りたいという気持ちは他の人も同じだと思います。

では、どうすれば自分達が取材したものを届けることができるか、記者が問題意識を持って作った企画を見て、考えてもらえるか。そのような機会は、テレビで一度オンエアしただけでは、なかなか広がらないけれど、ソーシャル上に動画などを公開することで、友達経由でニュースが届く可能性もあるなと思いました。

テレビ放送をデジタルでどう活用するか

少しずつ各アカウントが成長してきた中で、社内の反響や周囲の反応はどうですか?

デジタル展開をする人は社内では最初すごく孤独です。誰もやったことがないので周りもどう協力していいかも分からないし、少し遠くから見られていました。
私の場合は、「大統領のいない夕食会で…」という動画がすごく見られたので、社内でも「なんか面白いことやってるらしいよ」と注目されました。

大統領のいない夕食会で・・・

※再掲載 計110万再生突破 【タテガタ】 ホワイトハウス記者会が 大統領を招く恒例の夕食会。 通常、大統領がウィットに富んだ スピーチをするのだが、 今年トランプ大統領は欠席。 メディアとの対立姿勢の一環とみられている。 そこで大統領の替わりに登壇したのは イスラム教徒のコメディアン ハッサン・ミナージュ氏。 風刺の効いたギャグを連発した・・・

TBS NEWSさんの投稿 2017年5月21日日曜日

それを機に遠くから見ていた人をどんどん仲間に引き込んでいきました。
知り合いのプロデューサーとエレベーターで会ったら「世界遺産、ドローンを飛ばしているのに素材使ってないじゃないですか」などと世間話をして「空から見る世界遺産」が生まれたり、サンデーモーニングの手作り解説を「1回だけだともったいないから使いましょう」と声をかけて展開したり。
「もったいないな」、という思いから一つひとつ切り開いていった感じです。

「大統領のいない夕食会で…」もテレビだと放送が叶わず素材がもったいないという思いからデジタル展開したのでしょうか?

そうです。私が普通にニュースを読んでいて、ホワイトハウス記者会が大統領を招く夕食会に、トランプ大統領が来なかった代わりにコメディアンの人が喋った、という記事を見つけました。その日の地上波のニュースでは自局を含めてどこも詳細を報じていなかったので、素材があって使えるんだったら使いたいな、と思い外信部に相談に行きました。そこから知り合いの人に翻訳してもらい、チェックして出したら100万回以上再生されました。

基本的に「これをやったらバズるな」という発想で仕事をしたことがあまりなくて、「自分だったら見たいな」「他人に、友達に紹介したいな」という感覚がある意味ソーシャルと親和性が高かったと思います。

1 2


テレビ局の挑戦を
サポートします

ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。他の案件実績や料金プランなどについてもさらに詳しくご説明させていただきます。