サークルKサンクスに展開されているATM、「BankTime」のWeb動画「スケボー料理人 l 大根おろしトリック5連発」が130万回再生を超えています。なぜATMブランドが動画を使ってプロモーションを行うのか、そしてこの企画の意図とは。

ATMブランド×動画

与件の整理

BankTimeは、サークルKサンクスに展開されているATMブランド。今回、より広い「認知獲得」を目的として、TVCMだけでなくWeb動画プロモーションを施策として行いました。

ちなみに、過去にこんなユニークなCMをつくっている企業です。

 

今回Web用の動画を制作するにあたり、ただWeb用の動画広告にするよりも、どうせなら「見せ方を工夫することによって見ている人を驚かせたい」。「動画自体を楽しんでもらいながら、ATMを覚えてもらいたい」といった想いがありました。

最近は様々なWeb動画がオンライン上にあるので、動画の消費が早いという特徴があります。しかし一方で、NikeやCoca-Colaのように「ユニークな動画を作り続けるブランド」といった形でイメージ資産として中長期的に活用することもできます。広告としてだけではなく、純粋に「見る人を楽しませたい」という想いを動画の表現やメッセージとして発信することは視聴者にポジティブに作用すると言えそうです。

では、実際の動画をご覧ください。

再生回数130万回超!一躍話題の動画に

スケボー料理人 l 大根おろしトリック5連発 l Japanese Sushi Chef Skateboarding

001

料亭の料理長と思われる男性の怒りの表情から始まる動画。スクリーンショット 2015-08-10 19.21.47

「こんなもの出せるか!」と叱られる若手の料理人。悔しそうな表情を浮かべます。

002

突然外へと駆け出し、なぜかスケボーで走り出します。ストレス発散でしょうか。

003

アクロバティックな技を次々と決めつつ、

004

おもむろにスケボーの板に何かを設置しだす若手料理人。

006

改めて、勢いよく走り出したかと思うと・・・

007

なぜかスケボーの底に大根が!そして設置されたおろし金にむかっておろす!

スクリーンショット 2015-08-10 19.29.51

おろす!!

008

おろす!!!

009

見事におろされています。ちなみに、「GREAT!(すごい!)」とみせかけて「GRATED!(すりおろされた!)」になっているのが、ユニークポイントですね。

010

こうして出来上がったきめ細やかな大根おろし。

011

料亭の大将もしぶしぶ納得の表情。

012

そしてオチは、「ここまでしなくてもスムーズにおろせるんですよね」。大根おろしの「おろす」と、ATMでお金を「おろす」を掛けて、こんなスケボーを駆使ししてアグレッシブに「おろさなくても」、BankTimeならスムーズに(お金が)おろせることを訴求しています。

013

こんなに本気でスケボー大根おろしに挑戦しながらも、オチがダジャレ。そのギャップがすごい動画です。

 

本編はこちら

 

最後に

細部に宿るその他の工夫点

このスケボー料理人の動画は、その再生回数だけでなく、朝日、読売、産経、エキサイトニュース、ロケットニュース、スケボー系メディアなど数多くのメディアにも取り上げられました。

さて、実際にすごい技を決めまくっている本動画ですが、とはいえ、CGなんじゃないの!?という反応を見越して、今回のメイキングが公開されています。

 

メイキングは、リアルな撮影現場の雰囲気などを共有することで、よりファン度を深めることができます。そういった点で、メイキングまで見てくれた視聴者はシェアしてくれる可能性が高いとも言えます。

その他にも、タイトルやテロップが英語対応であったり、動画内の曲調に和テイストのものを採用したりと、海外の視聴者を意識した作りになっているのもポイントです。再生数の多い動画は、海外で話題になって逆輸入されて国内で話題になる場合もあるので、直接のターゲットではないかもしれませんが英語対応することは、動画の拡散に大きな役割を果たしそうです。

そして、何と言っても一番の驚きが主演のキャスト。動画内では大きく触れられていませんが、YouTubeの説明欄には、

【キャスト/cast】
料理人
松尾 裕幸/Hiroyuki Matsuo
長野県飯田市出身、横浜市在住。ヒロの愛称で慕われる、日本を代表するスケーターのひ­とり。規格外な滑りとグローバルな目線でネクストレベルに挑戦し続ける。
Volcom、Electricなどからスポンサードを受けている。

と書かれています。

実はその道で著名なスケートボーダーの松尾さん。スケボーの腕もルックスも優れている点は言うまでもありませんし、こういった話題性のあるキャストがさりげなくアサインされているだけで、シェアのきっかけになるかもしれませんね。

Pocket