数々の広告賞を総なめにした売れっ子動画クリエイター。ハワイに住みながらも場所を選ばない働き方でViibarを活用し、大手企業のブランド関連動画を制作。クライアントの本質をつく企画を武器に、潜在価値を引き出す本質的で価値の高い動画を生み出し続ける。
7年間の米国生活(アトランタ&ロサンゼルス)を経て帰国。慶応義塾大学 環境情報学部卒。 博報堂グループにおけるデジタル領域のインタラクティブコミュニケーションデザイン会社、博報堂DYインターソリューションズの設立に参画。企業広告やキャンペーンを手がけるなかで、東京インタラクティブワードや電通賞をはじめとする多数の広告賞を受賞。2012年、アロハ・ブランディング合同会社を日本に、子会社 Aloha Branding Hawaii Inc.を米国に設立。「ソーシャル時代におけるブランドの立ち上げと強化」を得意とし、クライアントは日本の大手企業から台湾の電子メーカーやハワイのローカルレストランまで多岐にわたる。

関連URL
http://alohabranding.com/
http://hirokinagasawa.com/
https://www.youtube.com/c/hirokinagasawa

*著書、アロハ・ブランディング代表、長澤宏樹の「思いが伝わる! 心を動かす! アイデアを 「カタチ」にする技術」が、総合法令出版から発売中。 http://goo.gl/F1pY1g

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誰でも必ず遭遇するトラブルからリカバリーする3つの方法

ご自身のアイデア出しのスキームを生かしながら、色々な企画をされていると思うのですが、うまくいかなくなる時とか、スランプだな、みたいなご経験はありましたか?

ありましたよ。32か33歳の時、調子が良くてどんどん企画が決まる時があったんです。働きすぎて相当疲れていたようで、意識がないまま階段から落ちて、顔の右半分が陥没したんです。それこそ一瞬の出来事で、生きているのが不思議なくらいでした。その後、落下の衝撃で体のあちこちに歪みが来て、潰瘍性大腸炎という特定難病疾患になってしまいました。1日20回ぐらい下血と下痢を繰り返し、眠れなくなりノイローゼ気味にもなりました。薬を飲んで少し復活して、また具合悪くなって、、、を繰り返しながら、それでもすぐ会社に復帰しちゃったんです。すると、またどんどん体が歪んでおかしくなってきて。2年後にはもう駄目だ、という限界状態になりました。そして、会社を辞めるつもりで3カ月休職してハワイに休養に行きました。

それはそれは、、、大変だったんですね。

ハワイに来たらだいぶ良くなって、やっぱりハワイだなと(笑)。この事故をキッカケにプロデューサーからクリエイティブディレクターに職を変えました。当時の上司が、他人のスケジュール管理をするプロデュース業務より、自分で作品のクオリティをコントロールするというクリエイティブ寄りに方向づけしてくれたんです。本当に感謝しています。そこでまた道が開けて、体の調子も自分でどうにかコントロールできるようになり、クリエイティブディレクターとしても国際賞などがとれるようになりました。

本当に大変だったんですね。

大変でしたね。これは僕の人生での話ですが、動画作品を作っている最中にも、必ず毎回1回はガタンと落ちる事があると思っています。

作っている最中にですか?

大きい小さいはありますが、必ずなんらかのトラブルが1回はあります。クライアントと歯車が合わなくなる瞬間などが、どのプロジェクトでも少なくとも1回はあると思うんです。それがないプロジェクトというのは本当に稀です。でも、そういう瞬間はすごく大事にしないといけない。 何か起こった時、そのクライアントや関係者とどう乗り切るかによって、クライアントの良さやチームの良さが見えてくるような気がします。

その困難をリカバリーする時のコツや、必ずやっていることはありますか?

リカバリーする時のコツは、まず『速攻言う』。その上で『オプションを出して選んでもらう』。そして最後は、『自分が悪者になる』ことですね。

具体的に言うと?例えば『速攻言う』というのは、どういう風にどういう事を言うのでしょうか?

例えば、ほんの少し歯車が合わなくなってきたり、会話がちょっとずれているなと感じたのに、「ま、いっか」にしていると、結局どんどんとずれていくんですよ。

確かに。そういうことってよくありがちですよね。

ガツンと軌道修正するために、溜めずに『速攻言う』んですね。
例えば、最初赤と指定されていたものが、オレンジのデザインもいいですねとなり、次はオレンジに近いものないですか、それでは黄色は?となっていく場合があります。もう赤と黄色ではまったく違う方向なんですよ。ですので、オレンジと言い始めた時、「いやいやコンセプト的には何々だから赤ですよね、オレンジはあり得ないですよ」と言って、遮断する方が結果的にいい方向に進む場合が多いです。

また、記録にも残すとよりいいです。企画書の中に「今回は赤がオレンジになりかけましたけど、やっぱりここは赤ですね」と書いてしまうんです。それの繰り返しなんです。とにかく 企画提案というのは、広い可能性から狭めていくことが重要です。

限りなく広がる動画の可能性

長澤さんにとって映像を作ることは、どんな所が面白いと思いますか?

僕が最初に映像をつくり始めた時って、640×480だったんです。ワイドでもないし、でも今は4Kの世界です。そうするともう全然表現幅も違うし手法も違う。今自分の息子が6年生なんですけど、YouTuberになりたいとか言って映像作り始めたんです(笑)。

おおおお。それはとっても興味深いですね。

ちょっと教えたらすぐ編集ができるし、彼の場合、英語と日本を混ぜてやれますし、その可能性たるやすごいなと思います。僕らが若い頃はせいぜいVHSにコピーしたものを見せるとかだったのが、今はいくらでも表現できる、例えばVRもそうだし360°カメラやドローン、4Kが今後8Kになっていくと言われているし。何でも有りなわけですよね。僕も一応それに遅れないように、ドローンもVRもGoProも全部常に素振りとしてやっているんですけど、やっぱり楽しいです。単純に楽しいです。

ドローン、GoPRO

VR素振り 360度カメラで見るホノルルマラソン!
http://alohabranding.com/2015-honolulu-marathon-in-360/

長澤さんは今後、クリエイターとしてどうなっていいきたいという目標はありますか?

映画監督をしたいですね。自分で、出来ればシナリオ書くところからやりたいです。でもそこだけはなかなかできなくて・・・・2020年(笑)ぐらいまでにはやりたいです!

最近、気になる映像はありますか?

気になる映像あります。ドローンを使った釣りです。何かというと、ドローンに釣り針付けて持ち上げて釣るというのは一般的だったんですが、こいつらがやっているドローンフィッシングというのは、ドローンで魚の群れを探し出して、そこに餌を落として戻って・・・。

Drone Fishing For Tuna

映像の表現力は今後も変わっていくのは必然的です。それに合わせて作品を作っていくことは、ずっと繰り返しなのですが、こういう映像機械を使って釣りに応用してしまうという、その発想すごいな、と思っています。彼らは多分世界中で、初めてこれをやり始めたんです。すごい勢いで注目されていて、夢がありますよね。普通の映像作家としては、こういう表現が来ているんですよ、かっこいいんですよ、というべきなんだろうけど、なんかそれってキリがないので、やっぱりこういうことかなと。

なんかちょっと映像の域を超えている感じですよね。

そうそう。最高です。
他には、ハワイでドローンやらGoProを取り組みながら撮っている才能ある若い子達がいるんですが、彼らは遊びの延長でノリを重視して作品を作っていて、その楽しさが映像を通じてビシビシと伝わってくるんですね。 僕も、昔はサスラーズっていうチームを作って友人たちと遊びの延長でたくさんの映像を作っていましたからその気持ちがすごくよくわかる。
そういう意味では、すごいいいな、と思いますね。若くてこれからで、お金ももらわずにとにかく作りたいみたいな欲求があり、その環境が整っているというは超楽しいだろうなと思います。ある意味悔しいですね。

Refined media
https://www.instagram.com/p/BFkHA8TN_IO/

動画クリエイターを目指す若者へのメッセージ

それでは、動画クリエイターを目指す若者にメッセージをお願いします。

逆に言うと目指さないで欲しいです(笑)。というのは、冗談ですけど。
でも、これだけ色々な環境が整っているので、何のハードルもないよね、という感じです。動画クリエイターを目指しているのであれば、今はスマホでも映像撮れるし、即編集も出来るので、どこにもハードルがないと思います。

僕らの時は100万円の機材を買うとか、カメラのテープが1本1000円するとか、そう言う時代じゃないですか。テープがすり減るからマスターテープ用意して、とか、一晩中レンダリングしているPCの前で寝てたりすると、電磁波でなんかおかしくなっているんじゃないか、とか(笑)。昔はたくさんあったそういうハードルが何もないでしょ、今。なので、本当に死ぬ気で映像作家になりたいという気がないなら辞めて欲しいです。やりたいならやれる、今の時代は本当に贅沢ですよね。

最後にちょっと仕事内容とはずれますが、ハワイへの憧れはどういうところからなんですか?

実はうちの祖父がハワイ生まれだったという縁もあるのですが、先ほど話した映像チームのサスラーズというチームは世界中をさすらいながら映像を作ることをテーマに活動していました。世界中旅行して、日本に帰る前に必ずハワイに立ち寄るみたいな、なんかそういう場としてハワイがあって、いつか住みたいなという気持ちが必然的に高まっていったんです。

あとは、ハワイにいるとしっかり遊びたいじゃないですか、もったいないので。だから、仕事もするし、しっかり遊ぶので、必然的になぁなぁな時間は減りますよね。付き合いで飲みに行くことなんて全くなくなりましたし。

また個人的には、実際、Viibarを通じて多くの案件をいただいています。1年弱で、Viibarを通じての売上が1千万円を超えました。これはいままでになかった市場なので、とても大きな意味をもっています。 どこでも、好きなところに住める世の中をViibarが支えてくれているのです。これは本来僕が1999年にやりたかったことでもあります。それをViibarが実現してくれていますので、感謝の気持ちしかありません。 僕は、Viibarファン第一号だと勝手に思っていますので、御社が成功するためにはなんでもお手伝いしたいと思っています!

そんなことを言っていただけるなんて、、、、Viibar社員一同より一層頑張ります!
お話とっても楽しかったです。貴重な時間お時間をありがとうございました。
今後ともViibarをよろしくお願いします。


こちらこそ。
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