バンダイが運営する子供向けウェブサイト「WONDER!スクール」は、動画コンテンツをはじめ「遊び」と「学び」を融合した子どもたちの新たな発表の場。Viibarを使って、女の子向けハウツー動画と英会話の動画を制作。同社のキャラクター色の少ないコンテンツを増やすことで、新たなユーザーを獲得することに成功している。今後、子どもたち自身の投稿をより促すことで、従来にない参加型メディアを目指す。

プロフィール

  • 平松氏2014年株式会社バンダイ入社。新たなメディアの立ち上げを企画するネクストメディア戦略室に配属。2015年3月にYahoo! JAPANと立ち上げた子ども向けウェブサイト「WONDER!スクール」の運営を担当。ページ全体のプロモーションのほか、動画制作などを含むコンテンツマーケティング全般に携わる。

バンダイが運営する新しいメディア「WONDER!スクール」

Viibar 
平松様の業務内容をお聞かせください。

バンダイ 
私はネクストメディア戦略室という、設立されて約3年の新しい部署に所属しています。この部署は、これまで主流となっていたテレビや雑誌などのメディアだけでなく、インターネットメディアをはじめとしたオウンドメディアを企画・開発・運営しています。近年は、小中学生もスマホやタブレットの使用が日常化し、テレビや雑誌以上にネットメディアに費やす時間が増えています。ですので、ネットでのプロモーションの重要性がさらに高まっており、こうした新しい部署の必要性が出てきたのです。私は、このネクストメディア戦略室で、WONDER!スクールというウェブサイトと子供向けアプリを開発・運営する企画チームに所属しています。

Viibar 
今回お手伝いさせていただいたWONDER!スクールはYahoo! Japanさんとの共同プロジェクトとお聞きしました。

バンダイ 
はい、WONDER!スクールは2015年3月23日に本オープンしたウェブサイトで、2社で運営しています。弊社の役割は全体的なコンテンツマーケティングで、去年の10月頃に、Viibarさんに初めてお声をかけさせていただきました。

WONDER!スクール - 世界で一番楽しい学校をつくろう

Viibar 
WONDER!スクールのターゲット層を教えてください。

バンダイ 
ターゲットとしては、小学校中学年~高学年の男女を中心に意識しています。ただし、WONDER!スクールは投稿が可能なサイトなので、投稿するにあたっては、保護者のサポートがどうしても必要になってくるので、保護者も一緒に楽しめるサイト作りも意識しています。

キャラクター以外の新しいコンテンツ

Viibar 
今回Viibarはヘアアレンジに関する動画と「JP先生のアロハでクールな英会話!」という英会話の動画を制作させていただきましたが、どうしてそのような動画を作ろうと考えられたのでしょうか。

バンダイ 
WONDER!スクールを一般的な「バンダイのウェブサイト」というイメージにはしたくなかったため、コンテンツを作るにあたり戦略的にもキャラクター色の強くないものも必要だと考えていました。そういったなかで、子どもたちがどういったジャンルに興味があるのかということについて市場調査を実施し、女の子はヘアアレンジに強い興味を抱いているというデータが出てきました。面白いことに、一口にヘアアレンジといってもメイクまで踏み込んでしまうとダメで、ヘアアレンジだけに興味があるといったことも見えてきましたので、ヘアアレンジのみを扱った動画を考えました。

動画を再生するには、videoタグをサポートしたブラウザが必要です。推奨ブラウザはこちらをご覧ください。

英会話については、ご縁あってViibarさんとご一緒することになった際、クリエイターさんから集めた十数個ものの多種多様な動画企画をご提案いただきまして、その中で英会話の企画が特に素晴らしかったんですね。「英会話」は市場調査から、男女ともに興味をもっていることは分かっていたので、今まで作ったことがなかった語学系のコンテンツにもチャレンジしてみましょうという流れになったのです。

Viibar 
動画に登場するJP先生はなかなかキャラクターの濃い人物ですよね(笑)。

バンダイ 
そうですね。キャラが立ったからこそ、良い動画になったのかなとも思っています。WONDER!スクールには「授業」と「コンテスト」という2つの軸があります。「授業」ではハウツー系の動画によって学びのコンテンツを提供、「コンテスト」では2〜3ヵ月周期で様々なコンテストイベントを開催しています。今回Viibarさんには「授業」内の動画制作をお願いしましたが、動画を作るからには、2本目、3本目を楽しみにしてサイトに戻ってくるリピーターを増やしたいと考え、そういったアプローチがどれくらい可能かテストしてみたかったのです。したがって、今回12本作って毎週公開するといった今までにはないスケジュールで展開してみました。毎週木曜日にはヘアアレンジ、水曜日にはJP先生といった公開方法を試してみました。子どもたちに定期的にサイトに訪れてもらうため、シリーズものにして継続したコンテンツ発信ができればと考えていたので、Viibarさんとは本当に相性が良く、非常に素晴らしいご提案をいただけたと感じています。

動画制作におけるツールの重要性と企画の判断基準

Viibar 
どういった経緯で弊社を知っていただいたのでしょうか?

バンダイ 
昨年の11月頃だったと思うのですが、宣伝会議さんのセミナーで、Viibarさんがお話をされているのを聞いたのがきっかけです。その後、私から連絡させていただき、営業の方にすぐに来て頂いてWONDER!スクールの件を相談しました。そして、その次のタイミングでは、もう10数個の動画のご提案を持ってきていただいたという流れでしたね。その時は、ヘアアレンジやダンスの人気が高い、といった市場調査のデータは揃っていても、相見積もりをとる余裕もなかったんです。また、動画企画の経験のない自分だけで考えることにも、限界を感じはじめていた時期だったので、多数のクリエイターさんが動画の企画を持ってきてくれるというViibarさんのシステムを伺った時点で、本当にありがたいと思いました。

Viibar 
他の動画制作サービスと比較していかがでしょうか。

バンダイ 
最近Viibarさんのような動画系クリエイターのクラウドソーシングの数が増えている気がします。最近は、そうした他のサイトでも金額を比較するようになりましたが、
Viibarさんとは異なり他社さんは、動画制作が一式でパッケージになっていることが多い印象です。弊社のような場合は、そんな風に簡単にパッケージには嵌らない
よなぁと思っています。

Viibar 
制作中に困った事はありますか?また、逆に良かった点などもありましたら教えてください。

バンダイ 
良かったことは、とにかくツールが素晴らしいという点です。オンラインで全ての管理が出来て、そこで動画を確認しコメントも入れられる。あのツールは本当に、他の動画に関する仕事でも使いたいって思うくらいすごいと思います。通常はオンラインストレージに送られてきた重いデータをダウンロードして作業するといったケースが多く、自分のデスクトップがパンパンになってしまうといった状況が毎回ストレスに感じていたので、Viibarさんの動画管理ツールの便利さに非常に助けられました。

難しかったと感じた部分は、最初に複数の動画企画を提示していただいた際、私も初めてだったので、どういう基準で決めたらいいのかわからなかったという点ですね。これでいいのかなと不安に感じた部分もありました。全てが良い動画コンテンツとなって仕上がってきたので結果的には全く問題はなかったのですが。

企画意図は説明しているのですが、こうしたコンテンツ作りは、感覚やセンスなども含めたトータルな問題なので、その感覚値をクリエイターの方とどのくらい理解しあえるのかという点には不安がありました。

また今思えば、例えば女の子向けの動画を作るときは、もっと女の子の考える繊細な感覚やこだわりにもアプローチしていく必要があったなという反省点は今でも感じています。ただ、そこを最も意識してやっていくべきなのかという部分も含め、最初のクリエイター選択の時点では判断基準が難しかったかなとは思います。

Web動画制作とテレビ動画制作の違いを理解する重要性

Viibar 
テレビ番組の制作において大事にする部分とWebの動画制作で大事にする部分では具体的にどんな点が異なると思いますか?

バンダイ 
私も動画制作のプロではないので、感覚的なところでしか申し上げられないのですが、最初に試作してくださった動画はオープニングの映像が15秒程度で、最初の3秒を見たあたりで、私は少しだけ飽きてしまった部分があったんです。テレビ番組のオープニングであれば、ボーっと眺めていられるのだと思うのですが、Webで見ていると非常にテンポが遅く感じたのです。

それに対して最終できあがった動画は、映像の切り替えが沢山入っているので飽きないと言うか、見ていてすんなり受け入れられました。最初に作成した試作は、言い換えれば、非常にテレビ番組的だと思うので、これが長尺の動画だったら非常に良かったのだと思います。しかし、3分のハウツー動画という枠組みを考えると、少しWeb向けではないなと感じました。でも、そうしたWeb動画とテレビ番組の違いは、私自身も今回の件ではじめて気づいたことだったので、自分でも驚きました。

Vol.2に続く

※本事例は、2016年4月に実施したインタビューに基づいて作成しました。
※本事例は掲載時点のものです。

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